― 2016年度 ―
2016年4月掲載
シャガ(射干) | ヒメシャリンバイ(姫車輪梅) |
アヤメ科のシャガが群生し薄紫色の花を咲かせています。 竹林の向こうに見える三角屋根は白川の民家です。 |
姫車輪梅の蜜の匂いに誘われて、アオスジアゲハが ふらりと来館してくれました。(奄美の高倉辺り) |
ツツジ(躑躅) | ツツジ |
当館信濃秋山の民家付近のツツジが、見頃を迎えています。薄紅色の花たちが皆様をお待ちしています! |
2016年5月掲載
シラン(紫蘭) | シャクヤク(芍薬) |
南部の曲家の草棟(芝棟)の花が見頃を迎えています。 背伸びして見上げる屋根の上、紫の花が風に揺れてます |
立てば芍薬、さすが美人の代名詞とされる花です。 その佇まいには凛とした風格が漂います。(長屋門付近) |
シロツメグサ(白爪草) | シラン(紫蘭) |
絨毯のように敷き詰められたシロツメグサのその先に、 南部の曲家と五月の空が広がります。 |
紫色の花の向こうに鯉のぼりが泳いでいます。残念ながら 花は菖蒲でなく紫蘭ですが、これはこれでまたよし。 |
2016年5月掲載その2
ヤグルマソウ(矢車草) | カキ(柿) |
飛騨白川の民家の庭先で、只今矢車草が狂おしく咲き 乱れております。 |
奄美大島の高倉周辺、見上げれば釣鐘のような柿の花、 鮮やかな色の実をつけるのはいつのことでしょう? |
ニショクウツキ(ニ色空木) | トベラ |
花の色が白から桃色に変るため、まるでニ色の花が同時 に咲いてるように見える不思議な木。(堂島の米蔵辺り) |
入口の長屋門を入った辺り、真上から覗き込むと白い 手まりのようなトベラの花が咲いています。 |
2016年5月掲載その3
ドクダミ(蕺) | カシワバアジサイ(柏葉紫陽花) |
ドクダミが館内あちらこちらに群生し、名前に似合わぬ 白くて可愛らしい花を咲かせています。 |
バックの白塀よりもさらに白く、柏葉アジサイが空へと 花を伸ばしています。(堂島の米蔵周辺) |
アジサイ(紫陽花) | |
梅雨を目前にアジサイの花が館内あちこちで咲き始め、ともすれば憂鬱になりがちな日々に彩りを添えています。 |
2016年6月掲載
ヒメオオギスイセン(姫檜扇水仙) | ソバ(蕎麦の花) |
只今長屋門前でヒメオオギスイセンが朱赤色の鮮やかな 花を咲かせています。 |
本来は実を収穫するために存在するソバですが、どっこい 花も素朴で可憐です。(日向椎葉の民家) |
アジサイ(紫陽花) | ギボウシ(擬宝珠) |
梅雨空の下で、博物館を盛り立ててくれるのはアジサイの 花、雨ニモ負ケズ今日も仲良く咲き誇ります。 |
入場口の長屋門を抜けると、皆様をお出迎えするように ダイナミックに咲くギボウシの花をご覧いただけます。 |
2016年6月掲載その2
ルリヤナギ(瑠璃柳) | クチナシ(梔子) |
暑さに負けず、瑠璃柳が薄紫色の花を飛騨白川の民家横 で涼しげに咲かせています。 |
信濃秋山の民家傍では梔子が純白の花を咲かせ、甘くて 素敵な香りを辺りに振り撒いています。 |
ハンゲショウ(半夏生) | ヒメオオギスイセン(姫檜扇水仙) |
この植物は、葉っぱの半分が白くなることから「半化粧」と 呼ばれるようになったとか。(飛騨白川民家横) |
葉が檜扇、花が水仙に似ているため姫檜扇水仙の名を頂 いちゃあおりますが、実はアヤメ科の植物だったりします。 |
2016年7月掲載
オニユリ(鬼百合) | ムクゲ(木槿) |
摂津能勢の民家裏では鬼百合の花が大きなシャンデリア のようにぶらさがりながら咲いています。 |
南部曲家の角では桃色の八重の木槿が夏の暑さにも負け ず秋までの間しっかりと咲き誇ってくれています。 |
ゴマ(胡麻) | アサガオ(朝顔) |
日本食には欠かせない脇役の胡麻ですが、花は白くてか わいく見てよし食べてよしの万能さんです。(長屋門前) |
小学生の頃の夏休みを思い出させてくれる朝顔。しばしの 間思い出にひたるのも素敵ですね。(長屋門前) |
2016年7月掲載その2
ワタ(綿花) | コスモス(秋桜) |
椎葉民家前ではたった1日でしぼむにはもったいないと思 えるほど可憐な花を咲かせてくれています。 |
歌で有名な秋桜。夏の暑い日差しの中、館内各所でちらほ ら見られるようになりました。 |
ノウゼンカズラ(凌霄花) | フヨウ(芙蓉) |
花言葉は名声だそうでトランペットに似た花の形からファ ンファーレを連想させるからとも。(高倉横) |
昔から美しい女性の例えに用いられる芙蓉の花が曲家付 近で凛とした姿を見せてくれています。 |
2016年8月掲載
キョウチクトウ(夾竹桃) | カンナ |
セミナーハウスの横で咲くのは、夏の日射しと澄んだ空が 似合う、夾竹桃の紅色の花です。 |
太陽に向かって背伸びして、情熱的な花を咲かせるカンナ 十津川の民家周辺が一気に夏の色に変わります。 |
ムラサキツユクサ(紫露草) | ユリ(百合) |
梅雨明けし快晴が続く空の下で咲く紫露草は、心なしか 元気なさげな気がします。(長屋門広場前の畑) |
昔から美しい女性の喩えにも用いられる百合の花ですが ここでは竹林を背に、ややワイルドに咲き乱れています。 |
2016年8月掲載その2
リコリス | ヒマワリ(日向葵) |
またの名を「狐の剃刀」。秋になると当館各所で狂おしく 咲き乱れるヒガンバナのお仲間です。(長屋門前の畑) |
夏の花の代表選手ヒマワリ。小ぶりな太陽のように今日も うつむくことなく顔を上げ咲き誇ります。(奄美の高倉周辺) |
オミナエシ(女郎花) | サルスベリ(百日紅) |
秋の七草の看板を背負っているだけあって、和歌にも度々 登場するのはオミナエシ。五輪塔近くで風に揺れています |
さわめく竹林をバックに、夏の暑さにも負けず百日紅が 優しい色の花を咲かせています。(奄美の高倉辺り) |
2016年9月掲載
タマスダレ(玉簾) | ワタ(綿) |
奄美の高倉周辺で、真白な花を咲かせているのは玉簾。 か弱そうに見えて、どっこい生命力のある花です。 |
日向椎葉の民家の傍、綿の実がはぜて中からモコモコの 白いワタが顔を出しています。 |
ナタマメ(鉈豆) | ツルボ(蔓穂) |
実りの秋、ナタ豆が天に向かって蔓を伸ばしています。 豆は切り口が特徴的で、福神漬けでもお馴染みです。 |
ツルボ、ユリ科の多年草、穂状の可愛らしい薄紫の花を 初秋の風に揺らしています。(長屋門辺り) |
2016年10月掲載
ニラ(韮) | ムラサキシキブ(紫式部) |
スタミナ料理には欠かせない韮の葉の先には、意外にも 小さく可憐で儚い星のような花が咲きます。(館内各所) |
女流作家の名を頂いたこの花は、その名の通りの鮮やか な紫色の丸い小さな果実をみのらせます。(白川周辺) |
フジバカマ(藤袴) | ヒガンバナ(彼岸花) |
秋の七草の一つ、藤袴。派手さはありませんが淡紫色の 小さな花たちが郷愁を誘います。(北河内の茶室周辺) |
館内のあちらこちらで咲く彼岸花の鮮やか過ぎる紅色に 不思議と心乱されて、今年も秋の訪れを知りました。 |
2016年10月掲載その2
カンナ | ヒガンバナ(彼岸花) |
原色で鮮やかな色を連想しがちな夏の花カンナですが、 当館に咲くのは純白でお淑やかなカンナです。(茶室辺り) |
黄色の彼岸花もなかなか素敵です。心掻き乱される紅も いいけれど、黄色は心穏やかに眺めることができます。 |
ヒメジョン(姫女菀) | シュウメイギク(秋明菊) |
日本の野山ではプォピュラーな草花ヒメジョン御一行様 合間から登場するはユリ一輪。(長屋門前広場) |
その名の通り、秋の風情を身にまとい優雅にそそと咲く 花です。五輪塔の横の畑辺りを探索ください。。 |
2016年10月掲載その3
フジバカマとアサギマダラ | ムラサキシキブ(紫式部) |
日本列島を縦断し2000キロの旅をする蝶アサギマダラが 大好きなフジバカマの匂いに誘われ来館してくれました。 |
紫式部という古風な名前を頂きながら、まるで駄菓子屋の 店先に並ぶガムのような実をつけます。(白川周辺) |
ルリヤナギ(瑠璃柳) | キンミズヒキ(金水引) |
瑠璃色と言えば聞こえはいいですが、実はナス科の植物 で、その花もどことなく茄子の花に似ています。(白川) |
金水引は、お目出たい名前から昔から日本人に愛されて います。能勢の民家横で素朴な花を咲かせています。 |
2016年11月掲載
ホトトギス(杜鵑草) | サネカズラ(実葛) |
斑点模様で見栄えはよくない花ですが、同名の鳥と同じく どこか憂いを身にまとった花です。(館内各所) |
名にし負はば 民集博のさねかづら 人に知られで くるよしもがな (飛騨白川の民家前) |
オーシャンブルー(琉球朝顔) | シマラッキョ(島辣韮) |
空の青さに負けじと咲き誇るのは、沖縄に生息する朝顔 オーシャンブルー、直訳すると海の青(長屋門前の花壇) |
前月紹介したニラ同様、シマラッキョもまた素敵に可愛い 花を咲かせます。酢漬けだけではないのです(高倉周辺) |
2016年11月掲載その2
モミジ(紅葉) | マユミ(真弓) |
古民家をバックに紅く色づくモミジの葉。民家集落博物館 の紅葉は今が見頃です。お誘い合わせて散策にどうぞ。 |
ふと見上げると、秋色の風景に溶け込んでマユミの赤い実 が寒そうに揺れていました。(北河内の茶室周辺) |
ツワブキ(石蕗) | フユワラビ(冬蕨) |
頭上で色づく黄葉に負けじと、地上ではツワブキが精一杯 背伸びをして黄色の花を咲かせています。(館内各所) |
ワラビを名乗っちゃおりますが、春に芽吹く本家ワラビとは 親戚筋ですがやや遠縁に当たります。(くり船周辺) |
2016年12月掲載
スイセン(水仙) | マンリョウ(万両) |
水仙の花が咲くと、いよいよ季節がシフトを切って冬へと走 り出す気がします。 水仙の花 鼻かぜの 枕元 夏目漱石 |
お正月の縁起物としても重宝される万両の木、越前敦賀 の民家横で赤い実を揺らしています。 |
ナンテン(南天) | ヤツデ(八手) |
昔から、難を転じてくれると云われる南天が、摂津能勢の 民家裏の竹藪のさらに裏手から、ただ今睨みをきかせ中。 |
天狗のウチワのような葉っぱだけでなく、八手は花もまた 個性的でなかなかにチャーミングです。(北河内の茶室前) |
2016年12月掲載その2
サネカズラとスイセン(実葛・水仙) | サザンカ(山茶花) |
実葛を覗き込んで水仙の花が「やぁ今朝は寒かったね!」 「ほんに、底冷えしたねぇ」 白川の民家前の畑での一幕。 |
冬の花サザンカが寒そうに咲いてます。奥に見える白壁は 十津川の民家に隣接して建つ蔵、これまた寒そうです。 |
ベニバナ(紅花の苗) | ハボタン(葉牡丹) |
今はまだ小さな苗ですが、寒さの冬を耐え忍び、春には みんな揃って黄色の花を咲かせます、お楽しみに。 |
花が少ないこの時期を盛り上げてくれる、葉っぱ組合から の助っ人と言えは、ポインセチアと我らが葉牡丹です。 |
2016年1月掲載
ウメ(梅) | ロウバイ(蝋梅) |
最強寒波もなんのその、チラつく雪に負けることなく、館内 の梅は花を綻ばせはじめました、春遠からじ。 |
梅に似た蝋梅は、梅の名を頂いてはおりますが、別種です ただお構いなしに冬空の下、今日も元気に花を咲かせます |
ナノハナ(菜の花) | スイセン(水仙) |
春には辺りを黄色に染める菜の花も今はまだ我慢の時、 ただし辛子で和えるには、いい頃合いかも・・・。 |
北風に吹かれ、右へ左へ揺れながら、今日も水仙たちは 皆様のお越しをお待ちしております。(奄美の高倉付近) |
2016年1月掲載その2
ウメ(紅梅) | ウメ(白梅) |
館内のアチラコチラで開花し始めた梅の花は、只今2分~3分咲きといったところでしょうか。待ち遠しかった春に 向かって、2月3月これからがいよいよ見頃を迎えます。皆様お誘い合わせて、民家集落博物館へお越しください。 |
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スイセン(水仙) | スイセン(水仙) |
飛騨白川の民家を臨んで、仲間内で何かもめ事でもあった のか、やや集団に乱れが見える水仙白川チーム。 |
一方奄美の高倉周辺、こちらの水仙たちは賢くも前を向 いて、口数少なく整列に余念なし。 |
2016年2月掲載
三寒四温とは言うけれど、なかなかに春の足音は聞こえて来ません、それでも館内の梅は順調に花を咲かせます。 種類によっては既に満開に近い花もあり、まだまだチラホラ咲きもあり、桜とバトンタッチする3月半ばくらいまでは、 皆様に楽しんでいただけそうです。どうぞお誘い合わせて、民家集落博物館で梅を愛で、近づく春を感じてください。 |
2016年2月掲載その2
スイセン (水仙) | ミツマタ (三叉) |
水仙がラッパを吹き春の訪れを知らせてくれる、そんな童 話がありました。ラッパの音、耳を澄ませば聴こえるかしら |
春の到来を知らせてくれる花のひとつミツマタも、まもなく 開花しそうな蕾を枝の先で膨らませて準備万全。 |
ウメ (梅園全景) | ナノハナ (菜の花) |
梅の名所は数あれど、薄紅色に霞む当館の梅園だって、 決して負けちゃおりません。只今見頃、いらっしゃいませ。 |
長らく冬色だった館内を、たちまち春色に塗り替えてしまっ た菜の花の黄色。椎葉の民家に一足早い春が来ました。 |
2016年3月掲載
アセビ (馬酔木) | ミツマタ (三叉) |
馬が酔う木と書いてアセビと読みます。たわわな果実を 連想させる白い花には、どっこい毒性があるそうで・・・ |
全て咲き揃うと手まりのような、もしくはチアダンスで使う ポンポンのような形状になる三叉の花です、乞うご期待! |
アネモネ | ウメ (梅園) |
春の訪れを待ちわびていた花が、そこここで競うように咲き 始めました。上はアネモネ、五輪塔横で風に揺れています |
長きにわたり館内を薄紅色に染めてくれた梅の花は、桜へ バトンを渡すまではと、もう一息頑張ってくれています。 |
2016年3月掲載その2
サクラ (桜) | |
先週まで三歩進んでは二歩下がっていた春が、カレンダーを1枚めくっただけで急にかけ足になった、そんな気がする 四月です。館内の桜も咲き始めました。民家集落博物館は只今春まっ盛り、お誘い合わせておでかけください。 |
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ゲンカイツツジ (玄海躑躅) | ミツマタ (三叉) |
玄界灘を名前に頂いた、ツツジの中では早咲きの花です。 秋山の民家を臨む五輪塔付近に甘い匂いを漂わせます。 |
春先から一つまた一つと咲き始めた三叉の花が、やっと 丸いボンボリに咲き揃いました! (こちらも五輪塔周辺) |