大阪府文化財センター

イベント・活動 平成27年度

大阪府立近つ飛鳥博物館 冬季特別展「歴史発掘おおさか2015」において、当センター保管資料が展示されています。
 (平成28年 3月14日UP)


 当センターが平成25・26年度を中心に発掘調査を実施した下記の遺跡の資料が展示されています。展示会では大阪府内の多彩な時代の資料をご覧になれます。
 平成28年3月21日まで開催されていますので、是非お出かけ下さい。
 また、これらの資料は当センター刊行の報告書に記載されています。
 こちらまで
   当HP「刊行物案内」頁>「A大阪府文化財センター調査報告書」頁

 ・参考リンク  大阪府立近つ飛鳥博物館 (外部サイト)
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①梶原古墳群:古墳時代初頭の方形台状墓か?(第259集)
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②成合西王子山古墳群:終末期古墳(第251集)

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④井尻遺跡:鎌倉時代初頭の墓(第255集)

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⑥大坂城跡(第254集)

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③成合地獄谷遺跡:火葬墓出土の双鳥双獣八花鏡(第260集)

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⑤大坂城跡(第253集)

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⑦伯太藩陣屋跡:小藩大名の屋敷地(第257集)


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愛知県高浜市やきものの里かわら美術館、開館20周年記念特別展「安土・桃山の城郭革命-信長・秀吉・家康と金箔瓦-」に
おいて、当センター保管資料が展示されています。 (平成28年 2月22日UP)


 当センターが発掘調査を実施した大坂城跡(大阪市)の金箔瓦、陶磁器が展示されています。
 今回の展覧会は桃山文化と金箔瓦をテーマとし、現代の瓦文化発展の契機となった安土桃山時代の瓦をその絢爛豪華な文化とともに紹介するものです。
 今年はNHK大河ドラマ「真田丸」が放映されていることもあり、大坂城跡の出土資料が展示される機会が増えることになりそうです。
 かわら美術館の展覧会は平成28年 3月 6日まで開催されていますので、是非お出かけ下さい。

・参考リンク  高浜市やきものの里かわら美術館 (外部サイト)
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「吹田操車場遺跡・明和池遺跡」発掘調査報告会を開催しました。 (平成28年 2月18日UP)


 平成28年1月31日(日)、吹田市立博物館を会場に報告会を実施しました。吹田市・摂津市に所在する隣接した遺跡であり、平成12年から継続的に発掘調査を実施しています。現在も発掘調査は継続されていますが、本格的な調査が始まってから6年が経過し、各時代の様相が明らかになってきましたので、調査成果を報告する機会を設けました。
 各時代、特に古墳時代や古代の様相が報告され、最後まで、熱心に聞いていただきました。
 同時に吹田市、摂津市、当センターの各保管資料も展示しました。
 報告会は、149名の参加があり、また、遺物展示は1月30日から2月14日まで961人の来館がありました。
 あわせて、平成27年12月5日に実施した現地説明会の内容について、四面廂建物と総柱建物の時期が8世紀末から9世紀初頭の間に建てられ、10世紀初頭まで存続していたことがわかりましたので、あわせてパネル展示しました。


なお、当日パネル展示した画像は、当HP「資料・データ」欄>「現地説明会資料」>「2015.12.5吹田操車場遺跡発掘調査現地説明会資料」下に追加掲載しています。

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愛媛県松山市考古館、特別展「あつまれ!古代のかお」において、当センター保管資料が展示されています。
 (平成28年 2月18日UP)


 当センターが発掘調査を実施した仏並遺跡(和泉市)の土製仮面が展示されています。
 今回の展覧会は松山を代表とする出土品の弥生時代の分銅形土製品を素材にして、顔に関する資料を展示し、分銅形土製品の意義や古代人の顔について広く知ってもらおうとする展覧会です。
 平成28年3月21日まで開催されていますので、是非お出かけ下さい。

・参考リンク  松山市考古館 (外部サイト)
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松原市所在、池内遺跡の現地説明会を1月16日(土)に開催しました。 (平成28年 1月19日UP)


 この発掘調査は天美東土地区画整理事業に伴うものです。
 全体説明を行った後、平安時代の掘立柱建物や轍(わだち)、古墳時代の土坑などを発掘現場で見学していただき、説明を行いました。また、実際に遺構を掘削している発掘調査風景も見学していただきました。展示では、調査が終了した地区の遺構写真や、弥生時代後期の土器、古墳時代中期から後期の土師器や須恵器、平安時代の土器などの解説を行いました。
 松原市内の方を中心に約180名の参加がありました。
 また、1月18日(月)には、近隣の天美北小学校3、4、5年生児童約140名の現場見学を行いました。あいにくの雨模様で、発掘現場の中での見学はできませんでしたが、出土した土器や土製品・石器なども間近で見てもらい、興味津々いろいろな質問が飛び交いました。
 参加いただいた皆さん、ありがとうございました。


なお、現地公開資料は、当HP「資料・データ」欄に掲載しています。

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四條畷市立歴史民俗資料館、特別展「馬のいななきと王の光」において、当センター保管資料が展示されています。
 (平成27年10月28日UP)


 当センターが発掘調査を実施した讃良郡条里遺跡(四條畷市・寝屋川市)の出土資料が展示されています。
 四條畷市には朝鮮半島から運ばれた馬を飼育するための初期の牧場(まきば)と考えられる遺跡があります。今回の展覧会では馬飼いと深い関係のある継体天皇をからめて、各地の関連資料が展示されています。
 当センターからは木製鞍が出陳されています。
 平成27年12月13日(日)まで開催されていますので、是非お出かけ下さい。

・参考リンク  四條畷市立歴史民俗資料館 (外部サイト)
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和歌山県立紀伊風土記の丘、特別展「紀伊の地、大いに震う~考古学から南海地震を追う~」において、当センター保管資料が
展示されています。 (平成27年10月26日UP)


  当センターが発掘調査を実施した下田遺跡(堺市)、田井中遺跡(八尾市)、瓜生堂遺跡・久宝寺遺跡(東大阪市)の出土資料が展示されています。
  近年、地震の痕跡が発掘調査によって、明らかにされことが多くなりました。こうした災害の歴史を知ることにより、今後の災害に備えることになると
 思います。
  当センターからは地震痕跡がみられた遺跡が紹介されています。
  平成27年11月29日(日)まで開催されていますので、是非お出かけ下さい。

 ・参考リンク  和歌山県立紀伊風土記の丘 (外部サイト)

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東京都町田市の和光高等学校の「日本古代史研究旅行」を受け入れました。 (平成27年10月26日UP)


 和光高校では、2年生の選択講座として、フィールドワーク研究旅行を行っています。奈良、大阪、京都、滋賀を巡る中、10月14日、当センターで発掘調査の現場見学と博物館での体験学習を受け入れました。
 現場見学は大阪市に所在する瓜破北遺跡です。実際の発掘現場を見る機会はほとんどなく、遺跡に堆積した土層のみかたを熱心に聞き、当時の生活していた地面を実感してもらいました。
 午後からは、弥生文化博物館へ移動し、土器洗浄と鏡の鋳造体験をしてもらいました。
 数年、受け入れている中、「関西で考古学を学べる大学」を卒業後の進路として定めた生徒もおり、貴重な体験となっています。

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豊中市所在、服部遺跡の現地公開を10月10日(土)に開催しました。 (平成27年10月26日UP)


 服部遺跡の第7次となります調査の現地公開を行いました。今回の調査は豊中市立第四中学校校舎改築工事に伴うものです。
 全体説明を行った後、調査で見つかった弥生時代末から古墳時代初頭の主に竪穴建物・掘立柱建物を見学しながら説明を行いました。同時に見つかった弥生時代末から古墳時代初頭の壺・鉢などを展示しました。近隣の方々も多くいらしていただき、176名の参加者がありました。
 また、前日の10月9日には第四中学校全校生徒の見学会を行いました。見学会は、1年生からクラスごとに調査で見つかった竪穴建物などの遺構や、土器を実際に見ながら、説明を行いました。翌日の一般向けの現地公開では、中学校生徒が家族を連れて再度見学に来てくれました。ありがとうございました。


なお、現地公開資料は、当HP「資料・データ」欄に掲載しています。

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静岡市立登呂博物館、特別展「登呂のいす展」において、当センター保管資料が展示されています。 (平成27年10月26日UP)


 当センターが発掘調査を実施した新家遺跡・瓜生堂遺跡・巨摩1号墳・久宝寺北遺跡(東大阪市)の出土資料が展示されています。
 登呂遺跡から出土した「いす」に関連して、弥生時代、古墳時代の各地の「いす」を展示し、「いす」の意味するところを考えようとする展覧会です。海外の民族資料や現代のいすも展示されています。
 当センターからは弥生時代の木製腰掛けと古墳時代の椅子形埴輪が出陳されています。
 平成27年12月6日(日)まで開催されていますので、是非お出かけ下さい。

・参考リンク  静岡市立登呂博物館 (外部サイト)
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徳島県の徳島市立考古資料館、特別企画展「FACE-表情の考古学-」において、当センター保管資料が展示されています。
(平成26年10月26日UP)


 当センターが発掘調査を実施した仏並遺跡(和泉市)、亀井遺跡(八尾市)の出土資料が展示されています。
 今回の展覧会は顔にまつわる考古資料を通して、顔をかたどった目的やその表情から当時の人々の思いに考えを馳せる展示です。仏並遺跡は縄文時代の彩色を施した土製仮面、亀井遺跡は顔をかたどった分銅形土製品を貸し出しました。
 特徴あるポスターが印象的です。平成27年11月23日(月・祝)まで開催されていますので、是非お出かけ下さい。

・参考リンク  徳島市立考古資料館 (外部サイト)
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大阪府の高槻市立しろあと歴史館、秋季特別展「大阪の修験と西方浄土~神峯・葛城山と日想観の山寺-」において、当センター保管資料が展示されています。 (平成26年10月26日UP)


 当センターが発掘調査を実施した成合遺跡、金龍寺旧境内跡(高槻市)の出土資料が展示されています。
 高槻市の山々には古代以来、聖なる地として信仰の場ともなってきているところから、仏教美術・文献・考古資料から、その歴史を紹介し、山々に広がる宗教文化を探ろうとする展覧会です。
 今回の展覧会には近年発掘調査した資料を貸し出しました。直接、寺院そのものはみつかっていませんが、関連する資料です。
 平成27年12月6日(日)まで開催されていますので、是非お出かけ下さい。

・参考リンク  高槻市立しろあと歴史館 (外部サイト)
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三重県の鈴鹿市考古博物館、企画展「黄金に輝く 信長・秀吉の瓦」において、当センター保管資料が展示されています。
(平成26年10月 8日UP)


 当センターが発掘調査を実施した大坂城跡(大阪市)の出土資料が展示されています。
 鈴鹿市に所在する神戸(かんべ)城は織田信長の三男信孝が五重の天守閣を築いており、金箔瓦が出土しています。関連資料として、大坂城跡や安土城跡等から出土した金箔瓦も合わせて展示されています。  平成27年11月23日(月・祝)まで開催されていますので、是非お出かけ下さい。

・参考リンク  鈴鹿市考古博物館 (外部サイト)
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当センター保管資料が山口県下関市立考古博物館の特別展「綾羅木郷遺跡とその時代-環濠集落 事始め-」で展示されて
います。 (平成27年10月8日アップ)


 当センターが発掘調査を実施した亀井遺跡(東大阪市)の出土資料が展示されています。今回の展覧会は山口県の弥生時代の著名な遺跡である綾羅木郷遺跡と各地の同様な遺跡を比較し、検討しようとするものです。大阪府の亀井遺跡で出土した資料は近年の研究により、秤の「分銅」として用途が明らかになったものです。
 11月15日(日)まで開催されていますので、お出かけ下さい。

・参考リンク  下関市立考古博物館 (外部サイト)
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摂津市所在、明和池遺跡の現地公開を9月12日(土)に開催しました。 (平成27年10月2日UP)


 当センターでは、JR岸辺駅北側に建設される国立循環器病研究センター移転建替に伴って、発掘調査を進めており、この度、現地公開をおこないました。
 現地公開では、調査中の5トレンチを公開し、検出された耕作地の段差跡や当遺跡を中心とした地域の環境、当時の土地区画である条里型地割について説明しました。
 当日は多くの方に参加していただきありがとうございました。


なお、現地公開資料は、当HP「資料・データ」欄に掲載しています。

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藤井寺市所在、津堂遺跡の現地公開を8月30日(日)に開催しました。 (平成27年9月29日UP)


 藤井寺市教育委員会と当センターでは、大規模民間開発事業に先立って、平成27年5月より発掘調査を進めており、この度、現地公開をおこないました。
 現地公開では、主に古墳時代前期から中期を中心とした時期の掘立柱建物や溝群を見ていただきました。大型掘立柱建物の2棟は屋内棟持柱をもつ特徴のある建物です。
 当日は雨天の中にもかかわらず、参加していただきありがとうございました。


なお、現地公開資料は、当HP「資料・データ」欄に掲載しています。

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大型掘立柱建物(屋内棟持柱)赤色リボンで囲っている部分

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出土した土器

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大阪府立今宮高等学校の「考古学入門」講座を受け入れました。 (平成27年9月29日UP)


 8月3日から7日の5日間、今宮高校の特色ある授業「考古学入門」夏期集中講座を実施しました。3日は大阪市に所在する瓜破北遺跡において、発掘を体験しました。土層の観察を学び、遺構の掘削、平板測量を行いました。また、遺物の接合作業にも挑戦しました。猛暑の中でしたが、スコップの使い方のコツをすぐにわかった生徒もいました。
 4日・5日は大阪府立弥生文化博物館、6日・7日は大阪府立近つ飛鳥博物館での実習作業でした。
 この中から、将来の考古学者が生まれることを願っています。

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【写真1】土層の観察

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【写真2】平板測量を体験

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【写真3】出土した土器の接合に挑戦

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枚方市所在、禁野本町遺跡-禁野火薬庫-の現地説明会を開催しました。 (平成27年7月31日UP)


 7月18日(土)午後1時~3時、台風一過の蒸し暑い雨上がりのなか、禁野本町遺跡、禁野火薬庫の現地説明会を開催しました。
 枚方市教育委員会文化財課課長にご挨拶頂いた後、遺跡の説明を行いました。
 遺構については、土塁とその東側に位置する「5号乾燥火薬庫」および土塁の下から検出された、先行する建物である「井号建物」について説明を行いました。「5号乾燥火薬庫」については、これを覆う昭和14(1939)年大爆発時に伴う炭化物層をアゼ断面でみていただき、爆風で列が歪んだとみられる石組みなどとともに遺構からうかがえる爆発の威力について説明しました。
 遺物は、砲弾片、れんが、瓦などを展示し、砲弾の構造を図示したパネルなどをもとに説明しました。
 当日は台風の影響で交通機関が停滞していたにも関わらず、308名ものみなさんがご参加くださいました。参加された方のなかには、当時の思い出を語って下さる方もあり、貴重な情報を得ることができました。アンケートでは、遺構・遺物をみながら説明を聞くことでよくわかったという声が多く寄せられました。実地で実物をみながら当時の状況に思いを馳せることができる現地説明会は、遺跡の感動を共有する場として必要だと改めて感じました。


なお、現地公開資料は、当HP「資料・データ」欄に掲載しています。

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大阪府立弥生文化博物館において、当センターが発掘調査をおこなった「明和池遺跡」をスポット展示しています。
 (平成27年 7月10日UP)


 当センターが発掘調査を実施した明和池遺跡(摂津市)から出土した弥生時代の土器を弥生文化博物館にて、摂津市教育委員会の協力を得て、スポット展示をしています。
 弥生時代後期の集落にスポットをあてた展示です。
 また、7月11日、土曜日にはミニシンポジウムが開催されますので、是非お出かけください。


・参考サイト  大阪府立弥生文化博物館ホームページ (外部リンク)
          講演会&ミニシンポジウム チラシ 【PDF / 980 KB】
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東日本大震災復興事業に伴う派遣職員等への感謝状贈呈式が行われました。 (平成27年7月10日UP)


 去る6月17日、平成26年度に東北大震災復興事業に職員を派遣した組織とその職員に文化庁長官から感謝状が贈られました。当財団からは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターに職員2名を派遣しており、組織と職員2名に感謝状が授与されました。
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大阪市所在、大坂城跡の現地説明会を4月18日(土)に開催しました。 (平成27年4月30日UP)


 この発掘調査は、地方独立行政法人大阪府立病院機構が行う重粒子線がん治療施設整備運営事業に伴うものです。
 調査では、豊臣大坂城二の丸大手口を逆コの字状に囲む堀の一部が見つかったほか、徳川大坂城築城に伴う大規模な造成工事の跡(調査ではその深い部分を落ち込みと呼んでいます)が見つかっています。この落ち込みからは、豊臣大坂城や大名屋敷に使われたと考えられる石材や、徳川大坂城に使われた築城石の不要部分と考えられる石材が合わせて、約40点以上出土しています。
 現地説明会では、検出した堀や落ち込みから出土した石材を見学していただいたほか、大坂冬の陣講和後に堀を埋めた土から出土した安土桃山時代の陶磁器や、箸や下駄などの日常使いの品から建築部材などの多様な木製品。徳川大坂城築城期の厚さ5mにも及ぶ大規模な造成土から出土した、焼け歪んだ瓦や陶磁器、焼けた土壁などを展示しました。
 幸い当日は天気にも恵まれ、今年は大坂の陣後400年という節目の年でもあったためか、772名という多くの方に参加していただくことができました。


なお、現地公開資料は、当HP「資料・データ」欄に掲載しています。

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